整体の好転反応とは?起こる理由とひどい場合の対処法
整体を受けた後、体調が一時的に悪化したり、痛みやだるさなどの症状が現れたりすることがあります。これは「好転反応」と呼ばれ、多くの人が経験する現象です。
しかし、好転反応について正しく理解していないと、「症状が出るのは、身体に問題があるの?」「症状がひどい場合はどうすればいいの?」と不安や心配を感じてしまうかもしれません。
この記事では、整体の好転反応の意義や起こる理由、ひどい場合の対処法について詳しく解説します。整体で施術を受ける予定がある人や好転反応について知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者:カラダの学校代表 氏原 大貴
理学療法士など5つの資格・認定を習得。業界を10年以上を経験し、「のぞみ整体院」を6店舗運営。
自分のカラダを自分で治せる人を増やしたいという想いから、店舗で提供するだけでなく、オンラインという環境を活かして全国へ情報を届けようと決意し、カラダの学校を開始。
「まず自分で治してみる」を第一選択にし、身体の辛さから楽になる人がひとりでも多くなるよう活動を行っている。
整体の好転反応とは?
整体の好転反応とは、施術後に一時的に体調が悪化したり、痛みやだるさなどの症状が現れたりする現象のことです。
これは身体が正常な状態に戻ろうとする過程で起こる自然な反応であり、決して問題がある状態というわけではありません。
好転反応の症状は人によって差はありますが、一般的には以下の症状が挙げられます。
- 疲労感や倦怠感
- 筋肉痛や関節痛
- 頭痛やめまい
- 吐き気や胃腸の不調
- 発熱や寒気
- 皮膚のかゆみや発疹
これらの症状は通常、数日以内に自然と軽快していきます。しかし、症状が長引いたり、日常生活に支障をきたすほど強い症状が続いたりする場合は、医療機関に受診が必要です。
好転反応と揉み返しの違い
好転反応と似た症状に揉み返しがありますが、これらは異なるものであり症状に明確な違いがあります。
揉み返しは、主に強い施術や過度の刺激によって起こる筋肉や組織の一時的な損傷や炎症反応です。施術を受けた部位に限定された痛みや違和感として現れ、数日経っても痛みが続くことが多くあります。
一方、好転反応は身体が正常な状態に戻ろうとしている過程で起こる現象であり、必ずしも強い施術を受けた結果ではありません。施術部位に強い痛みを感じることはなく、全身に及ぶ身体症状として現れることが特徴です。
また、揉み返しは施術直後から数日以内に現れるのに対し、好転反応は施術後数日経ってから現れることもあります。
このように、好転反応と揉み返しには症状の程度や期間において違いがあるため、どちらの状態なのか見極めることが大切です。
好転反応の持続期間
好転反応の持続期間は個人差がありますが、一般的には2〜3日程度で軽快することが一般的です。長くても1週間以内には症状が改善するでしょう。
ただし、長年抱えていた慢性的な問題がある場合や、身体の状態が大きく変化する場合は、好転反応が長引くこともあります。
大切なことは、好転反応の症状が徐々に軽減していくかどうかです。症状が悪化し続けたり、1週間以上続く場合は、ただの好転反応ではない可能性があります。そのような場合は、整体師や医療機関に相談することをおすすめします。
整体後に好転反応が起こる2つの理由
整体後に好転反応が起こる主な理由は、毒素の排出と身体のバランス調整の2つが挙げられます。
体内に蓄積された老廃物や毒素は、血液やリンパ液を通じて徐々に排出される仕組みがあります。そこで、整体の施術によって血液やリンパ液の循環が改善されると、これらの老廃物や毒素が一気に動き始めるのです。
その結果、身体は一時的に毒素の影響を受け、さまざまな症状として現れることがあります。
また、整体は身体のバランスを整えることを目的とした施術です。長年形成された体の歪みやバランスの悪さが、施術によって急激に修正されると、体はその変化に適応しようとします。
この適応過程で、一時的に不快な症状が現れることがあります。例えば、普段使わない筋肉が活性化されることで筋肉痛が起きたり、神経系の反応が変化することで頭痛やめまいが生じたりする症状です。
このような理由から、好転反応は身体が正常な状態に向かって変化している過程で起こる自然な反応だといえます。
ただし、体の状態や施術の内容によっては、好転反応が強く現れたり、長引いたりすることもあるでしょう。
そのため、整体を受ける際は、自分の体調や過去の経験を整体師に伝え、適切な施術を受けることが大切です。
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好転反応の種類と症状
好転反応は、以下のように大きく4つのタイプに分類されます。
- 弛緩反応
- 過敏反応
- 排泄反応
- 回復反応
それぞれの特徴と主な症状について、詳しく見ていきましょう。
弛緩反応
弛緩反応は、体の緊張が解けることで起こる反応です。
整体の施術によって筋肉や関節の緊張が緩和されると、体全体がリラックスした状態になります。この状態は、一見すると体調が悪化したように感じられるかもしれません。
主な症状として、強い眠気や倦怠感、体のだるさ、頭がボーっとする感覚などがあります。
これらの症状は、体が長年の緊張から解放され、本来あるべきリラックスした状態に戻ろうとしている証拠です。十分な休息をとることで、徐々に回復していきます。
過敏反応
過敏反応は、血行促進や神経の働きによって身体の感覚が一時的に敏感になることで起こる反応です。
整体の施術によって神経系が活性化されると、普段は感じない微細な刺激も強く感じることがあります。
主な症状としては、皮膚のかゆみやチクチクする感覚、頭痛やめまい、不快感や違和感などです。
これらの症状は、身体の感覚が正常な状態に戻る過程で起こる一時的な現象です。通常は数日以内に落ち着いていきます。
排泄反応
排泄反応は、体内に蓄積された老廃物や毒素が排出されることで起こる反応です。
整体の施術によって血液やリンパ液の循環が改善されると、これらの不要な物質が一気に動き出し、さまざまな形で体外に排出されます。
主な症状としては、発熱や寒気、吐き気や嘔吐、下痢や便秘、尿量の増加や尿の濁り、発汗の増加、皮膚のにきびや発疹などです。
これらの症状は、身体が自浄作用を活発に行っている証拠です。十分な水分補給と休息を心がけることで、スムーズな排泄を促すことができます。
回復反応
回復反応は、身体が本来の健康な状態に戻ろうとする過程で起こる反応です。長年滞っていた機能が回復し始めると、一時的に不快な症状として現れることがあります。
主な症状としては、発熱や吐き気、だるさ、腹痛、筋肉痛や関節痛などです。
これらの症状は、身体が正常な機能を取り戻そうとして起こります。徐々に症状は安定し、最終的には以前より良好な状態に落ち着くことが期待できるでしょう。
この4つの反応は、必ずしも明確に区別できるわけではなく、複数の反応が同時に起こることもあります。適切なセルフケアをおこない、自然な身体の回復機能をサポートしましょう。
好転反応が出やすい人の特徴
好転反応は誰にでも起こる可能性がありますが、特に出やすい人の特徴として以下が挙げられます。
- 悪い習慣や姿勢を長期間続けている
- もともと体が疲労状態にある
- 薬を長期間服用している
- 慢性的な症状を抱えている
- ストレスが多い生活を送っている
- 年齢が高い
これらの特徴に当てはまる人は、整体を受ける際に事前に整体師に伝えておくことが大切です。
また、セルフケアや自分の身体について特徴を知ったうえで整体に通うことで、好転反応が出にくくなる場合もあります。
ただし、これらの特徴に当てはまらない人でも好転反応が起こる可能性はあるため、誰もが適切なケアを心がけることが大切になるでしょう。
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整体の好転反応がひどい場合の対処法は?
好転反応がひどい場合や長引く場合は、体の回復を促進し、不快な症状を和らげるためにも、以下の対処法を試してみましょう。
- 水分を多く摂取する
- 軽い運動とストレッチをする
- 湯船に浸かって温まる
- 患部や体を温める
- 十分な休息と質の高い睡眠をとる
それぞれ詳しく解説します。
水分を多く摂取する
水分を多く摂取することで、体内の老廃物や毒素の排出を促進する効果が期待できます。その結果、血液やリンパ液の循環を改善したり、代謝を活性化したりできるでしょう。
方法としては、1日に2リットル程度の水やお茶を飲むことを目標にします。ただし、一度に大量の水を飲むのではなく、少量ずつこまめに飲むことが大切です。
また、カフェインや糖分の多い飲み物は避け、純水や白湯、ハーブティーなどを選ぶと良いでしょう。
軽い運動とストレッチをする
軽い運動やストレッチは、血液やリンパ液の循環を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。ただし、激しい運動は逆効果になる可能性があるので避けましょう。
具体的には、ウォーキングやヨガ、軽いストレッチ体操、深呼吸を伴うリラクゼーション運動などがおすすめです。
これらの運動は、1日10〜15分程度から始め、体調を見ながら徐々に時間を延ばしていくのが良いでしょう。痛みや不快感を感じる動きは避け、無理のない範囲で行うことが大切です。
湯船に浸かって温まる
入浴は体を温め、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。特に、好転反応による筋肉痛や関節痛の緩和に効果的です。
具体的な方法として、38〜40度程度のぬるめのお湯を用意し、20分程度かけてゆっくりと浸かります。入浴後は急激な温度変化を避け、ゆっくり体を冷ますようにしましょう。
また、リラックス効果のある入浴剤の使用もおすすめです。
ただし、発熱時や体調不良がある場合、高血圧や心臓病がある人は、入浴自体を控えるか長時間の入浴は避ける方が良いでしょう。
患部や体を温める
好転反応による痛みや不快感がある部位を温めることで、血行が促進され、症状が和らぐ効果が期待できます。
具体的な方法としては、温めたタオルを痛みがある部位に当てて症状を緩和させる方法や、38〜40度程度のお湯に15〜20分程度浸かって全身の血行を促進させる方法などです。
ただし、温める際は、火傷や低温やけどに注意し、皮膚の状態を確認しながら行うことが大切です。また、急性の炎症がある場合は、逆に冷やす方が効果的な場合もあるため、症状に応じて適切な方法を選びましょう。
十分な休息と質の高い睡眠をとる
好転反応の症状を和らげ、身体の回復を促進するためには、十分な休息と質の高い睡眠が不可欠です。
例えば、7〜8時間の睡眠時間を確保する、快適な睡眠環境を整える、入浴やストレッチなどでリラックスしてから入眠する、昼寝を活用するなどがあります。
十分な休息と質の高い睡眠は、好転反応の症状を和らげるだけでなく、身体全体の回復力を高め、健康維持にもつながります。自分に合った睡眠リズムや休息方法を見つけ、継続的に実践しましょう。
整体の好転反応がひどいなら継続的なセルフケアを!
好転反応がひどい場合や長引く場合は、一時的な対処だけでなく、継続的なセルフケアが大切なポイントです。
自分に合ったセルフケアを日常生活に取り入れることで、体の回復を促進し、整体の施術による好転反応を軽減できるでしょう。
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